日本100名城 No.39:岐阜城


※あけびさんによる写真ACからの写真
基本データ
- 築城年代:1201~04年(建仁年間)、1532~55年(天文年間)、1558年~70年(永禄年間)
- 別名:稲葉山城 [Inabayama-jō]
- 構造:山城
- 築城者:二階堂行政? [Nikaido-Yukimasa]、斎藤道三 [Saito-dōsan]、織田信長 [Oda-Nobunaga]
- 主な城主:二階堂氏? → 斎藤氏 → 織田氏
- 所在地:岐阜県岐阜市金華山天守閣18
- 管理団体公式ページ:岐阜市
概要
かつては稲葉山城(井ノ口城とも)と言われ、当初の築城時期・築城者は二階堂氏と言われていますが、はっきりしていません。
本格的に歴史に登場するのは戦国時代に入ってからで、天文年間に美濃国守護代・斎藤利政(のちの道三)が金華山に山城を麓の井ノ口に城下町を形成したあたりから始まります。
斎藤氏は道三の一代で美濃を支配する戦国大名家へと成長し、その後三代に渡りこの稲葉山城を本拠としていましたが、1567年(永禄10年)、織田信長による進攻により、当主・斎藤龍興は美濃を追われました。
稲葉山城を攻め取った信長は、すぐさま尾張・小牧山城より居城を移転しました。
城下町である井ノ口という地名を改名する際に、周の故事にならい沢彦宗恩(たくげんそうおん)が提示した候補(岐阜、岐山、岐陽)から「岐阜」を選定し、稲葉山城も「岐阜城」と改められました。
また、城下町には「楽市・楽座」という商業政策が取り入れられ、急速に復興・発展して行きました。
信長時代の岐阜城は、斎藤氏時代の山城部分が整備され、山頂に「天守」、麓には「千畳敷」といわれる場所に御殿が広がり、さらに4階建ての住まいである「天主」を持つ豪華絢爛たる城であったといわれています。

天下統一事業が進むにつれて、信長は家督と岐阜城を嫡子・信忠に譲り、自身は近江・安土城へと移りました。
本能寺の変による信長の横死後も、城主は安土桃山時代を通して織豊系大名が頻繁に入れ替わりながら、1592年(文禄元年)には織田秀信(信長の嫡孫)が13万石で入場し、美濃の経済の中心地として発展し続けました。
しかし、1600年(慶長5年)の関ヶ原の戦いにおいて西軍に与した秀信は福島正則や池田輝政といった東軍による猛攻を受け落城。戦後所領を没収され、高野山に流されました。
1601年(慶長6年)、徳川家康は奥平信昌に美濃10万石を与え、さらに新城(加納城)を築くよう命じ、岐阜城は石垣を加納城に転用され、程なくして廃城となりました。
・・・朽ち果てた山城を修繕しても時代遅れで統治に向かないという理由もあるのだろうけど、織田氏の威光が色濃く遺る岐阜城と岐阜の町のイメージを一掃したかったというのが一番じゃないかな。
江戸期を通して長らく廃城となっていた岐阜城ですが、1910年(明治43年)、金華山山頂に国内第一号となる3層の模擬天守が建てられました。
これは幕末の動乱も遠くになりにけりの明治時代半ばあたりから、西欧文化の影響を受けた当時の日本人たちの間で、散歩や登山といったアウトドアレジャーが流行し始め、金華山も憩いの場となりつつあったことが背景としてありました。
長良橋の廃材を再利用して建造されたこの模擬天守は1943年(昭和18年)に失火で焼失しましたが、その後、市民の熱望による募金もあり、1956年(昭和31年)に鉄筋コンクリートで3層4階の復興天守が完成し、現在に至っています。
なお、現在の復興天守は当時外観の設計にあたって、加納城御三階櫓の図面や古文書を参考にしたといわれています。これは奥平氏による加納城築城の際、金華山山頂にあった岐阜城の天守を移築し、御三階櫓とした、という伝承に起因しています。




交通
JR東海道本線「岐阜」駅および名鉄名古屋本線「名鉄岐阜」駅から岐阜バス「長良橋」方面行きで約15分「岐阜公園・歴史博物館前」下車、徒歩約3分で「金華山ロープウェー山麓」駅、山麓駅から「金華山ロープウェー山頂」駅までロープウェーで約3分、山頂駅から天守まで徒歩約8分

城下町の気になるグルメスポット
- 川原町泉屋 (鮎らーめん、鮎カレー、あ・・・鮎ピザ・・・( ゚д゚)?)
- 飛騨牛一頭家 馬喰一代 岐阜神田 (飛騨牛を味わい尽くすなら・・・)
- おせん (郷土料理。特に「ぼたん鍋」が気になる)

とはいえ、昭和な歓楽街好きでもある私Sydneyといたしましては、やはり「柳ヶ瀬」というエリアは外せないのであります。
夜のとばりが光を遮る頃合いに、ばっさばっさと羽が生えるのであります。。🦇
夜の街にも在りし日の活気を取り戻すべく、景気づけということで、今回はこの曲でお別れしましょう、美川憲一さんで「柳ヶ瀬ブルース」。
それでは!
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※2020/11/23 更新