こんにちは、Sydneyです。
外国為替取引には直物と先物の取引以外に、スワップという取引形態があります。
為替取引にスワップを利用するとどのような形になるのでしょう。
外国為替を利用した取引の中でも半分がスワップ取引で行われており、最も多い取引量となっています。
取引条件が異なる取引を合わせて行うものが、為替スワップです。
定日が別々の先物取引や、一方が先物で他方が直物の取引を行う場合もあります。
もとは、スワップ取引を行うことで外貨を得るという利点がありました。


例えば、日本円と米ドルでのスワップ取引を考えてみます。
まず、二営業日後に資金の決済日があるドルを買うために、円を売るとします。
この場合、二日後にドルを得て、円を払います。
今度は資金決済日が1か月先のドル売り円買いの取引の期日が来ることになり、ドルを支払い円を受け取ります。
結果的には、一回目の取引から二回目の取引の間は円とドルを交換していたわけです。


このような形で通貨を保有する場合、金利も重要です。
仮に円が金利1%、ドルが金利6%なら、円を持っていた側は金利的に不利です。
為替スワップを行う場合、通貨ごとの金利の違いで損が生じないようにしています。
高金利通貨を売った側に不利益がないように作られているのです。
スワップ取引では、金利ぶんの差をスワップポイントと呼んでいます。
売りと買いの取引を組み合わせて行うために、スワップ取引は為替リスクが置きにくくなっています。
それではまた次回に。
